学習の〇〇化は絶対ダメ!


義務化にはいいことはない


結論から言うと、 やってはいけない勉強法は学習の義務化 です。

ということで、この記事では下記について書いています。

  • 義務化するとどうなるのか?
  • 義務化を避ける方法



また、この記事はぜひご両親の方にも読んでいただきたい記事になります。



塾を経営していることもあり、通塾している生徒以外のご両親からも以下のような相談をよく受けます。

息子(娘)が家でゲームやスマホばかりしており、勉強しなくて困っています。どうしたら勉強をするようになるでしょうか?

同じような不安を持つご両親の方も多いのではないでしょうか?



子供のことを思って勉強しなさいとはいうものの、なかなか聞いてもらえない… こうしたときに やってはいけないのが学習の義務化 です。



つまり、下記のように勉強を促す方法はやってはいけないということです。

  • 勉強しなさい
  • 1日〇時間勉強したらスマホやゲームをしていいよ

無意識にこれをやっている方も多くいると思います。実際に8割以上の母親がこのように言っているという統計も出ています。

子供のためを思って…

その気持ちはわかります。
ただ、逆効果なのでできればやめてください。


先ほどの統計には続きがあり、 勉強しなさいと声をかけた集団は声をかけなかった集団よりも勉強時間が少なくなったという結果が出ています 


以前、アメトークでも勉強法をテーマにした回があり、同様の議論がなされていました。番組の内容を簡単にまとめますと次のようになります。

1日〇時間勉強という義務を課すと、時間をこなすことが目標になり勉強が進まない。それよりも、短時間でも集中できる時間をとることが大切だ



まさにこの通りです。例えば3時間勉強するとして、その3時間で果たしてどれだけの時間を集中して取り組めているでしょうか?

  • 勉強後のスマホやゲームのことが頭に浮かぶ
  • 時間が経つのをただなんとなく待っている

など、実際には勉強していない時間が出てくるのではないでしょうか?つまり、その時点で時間をこなすことが目的に変わっています。



しかも、この方法のさらに悲しいことは本人は椅子に座って過ごしていたので、3時間勉強した気でいることです。結果、時間を取ってやっている(という錯覚)のに伸びない→さらにやる気がなくなる、という負のループになりかねません。



義務化の破壊力


1つ面白い例を紹介します。

とある子供がゲームのポケモンにハマってしまったそうです。その度合いがすさまじく睡眠時間を削ってまでやったそうです。

健康も心配だし、なんとかゲームの時間を減らしたい…

こう思ったその子のご両親は子供にあることを言いました。すると、1週間もすれば子供はポケモンを一切やらなくなったそうです。


一見魔法のようですが、しっかりとからくりがあります。


さて、ご両親は何と伝えたのでしょうか?

ゲームは1日〇時間まで

ゲームをやめなさい

のようなことでしょうか?

・・・残念ながら違います。

こうした抑制する方法を考えた方もいらっしゃると思います。ただ、こうしたことは逆効果です。人は興味があるものを規制されると、ますます取り組みたくなってしまうのです

専門的な用語になりますが、 心理的リアクタンス といいます。




そこで、そのご両親は抑制するのではなく、子供に以下のように伝えたそうです。

  • どれだけゲームしても構わない
  • ただし、毎日新しいポケモンを3匹捕まえて報告すること

つまり、 ポケモンで遊ぶことを義務化した のです。




すると、始めは喜んでやっていたポケモンも1週間後には

新しいポケモンを捕まえるのがめんどくさい

ということですっかりやらなくなったそうです。


ここで言いたいことは、 義務化に大きなマイナスのエネルギーが伴うということ です。

そのエネルギーの大きさは例でもあったように興味のあるものを辞めさせるほどです。ですので、 好きでもない勉強を義務化すると、やる気が出ないのは当たり前 なのです。



注意していただきたいのは、なんでも義務化してやめさせることは本人にとってもよくなく、危険ですので、使い方には注意してください。

前半の内容をまとめます。

  • 義務化は負のエネルギーが伴う
  • 勉強をやりなさいは余計やらなくなる
  • よって、勉強の義務化は一発アウト




義務化以外で解決しよう


この章では、そうはいっても勉強はしないと困りますので、解決法を提示していきます。

自然と勉強するようになるためには、勉強を義務化ではなく習慣化する必要があります。習慣化の有効性については別の記事にまとめていますので、ここではオススメの習慣化について説明いたします。
→習慣化の記事はこちら


まず、ご両親の方に知っていただきたいのは、 子供は思っている以上にご両親のことを見ている という事実です。


生徒に勉強する理由を聞くと

  • 学校があるから
  • 子供がやるもの
  • 親が言うから

といった意見が多いです。
気になったのは「自分の将来のため」という解答があまりに少ないことです。特に2つ目の「子供がやるもの」という理由を聞いたときは悲しくなりました。

この発言の背景には、子供はご両親の普段の姿を見て、「勉強とは子供がやるものだ」と理解しています。この状況下であなたが子供に「勉強しなさい」と言ったとき、子供はどのように感じているでしょうか?

普段勉強していない人から言われてもなぁ…

これです。この状況でやる気を出せというのが無理な話です。

あなたの会社にも指示だけ立派で自分は動かない人っていませんか?その人のから指示を受けたとき、内心思うことがあるのではないでしょうか。

 同じことを大切な子供にしています。 ですので、大切なことはご自身が学ぶ姿を子供に見せることです。


まずは1日30分でも家族で勉強する時間を作ってください。ご両親は読書(マンガはだめです)でも構いません。とにかくここで大切なのは、同じ空間、同じ時間で学ぶということです。ご自身が学ぶ姿を子供に見せてあげてください。


騙されたと思って1か月続けてみてください。最初は小さい変化かもしれませんが、子供の変化を徐々に実感できると思います。また、1日30分でも勉強する習慣がつくのも非常に大きな進歩になります。


ただ、仕事が忙しくてどうしてもその時間がなかなか取れないという方もいらっしゃると思います。そうした方は週に1回ではありますが、当塾が変わりに習慣化のサポートを行っています。



カリキュラム上、どうしても学習を習慣化する必要があるようになっています。


 初回指導は無料 となっておりますので、合わないと思えば2回目からは来る必要はありませんのでご安心ください!


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