勉強は量?それとも質?


どう考えても「量」です


結論から言うと、 勉強は量 です。


もちろん、質を無視していいというわけではありません!ただ、それよりも量による影響が大きいということです。


ということで、この記事では下記について書いています。

  • なぜ量>質なのか?
  • 質を求めるべきときはいつか?
  • 量>質の実例

次の章で詳しく見ていきましょう!



なぜ量>質なのか?


この話を進める前に、そもそも量とはなにか?質とはなにか?ということを明確にしておきましょう。

量とは … 勉強した「時間」です。
質とは … 学ぶのに「どれだけ短い時間で学べるか」です。

言い換えると、 量は足し算、質は掛け算 に近いです。


そのうえで量の方が大切だと思う理由紹介します。

量質転化の法則

量質転化の法則というものを知っているでしょうか。難しい言葉に聞こえますが、内容は皆さんもよく経験のある話です。



Q.皆さん「ももたろう」を知っていますか?
「何をいまさら」ですね。桃から生まれた桃太郎が鬼退治をする。誰もが知っているあのストーリーです。



Q.では「ももたろう」を読むのにどの程度の時間がかかりますか?
おそらく3分もあれば読み終わるのではないでしょうか。ひらがなだけでなく漢字も適度に使ったものに変換すればもっと早くなるかもしれません。



特に訓練もなく読む速度が1.4倍!?
ちなみに桃太郎が何文字の日本語で成り立っているかご存じでしょうか。本により多少の差はあると思いますが、私が調べたものだと約2000文字でした。つまり、皆さんは1分間に700文字( ≒2000文字÷3 )を読んでいることになります。普通の人は1分間に平均500文字読めるそうなので、 皆さんの効率は1.4倍 (=700÷500) ということ になります。



なぜそんなに効率が良い?
ではなぜ皆さんはそんなにも効率が良いのでしょうか。それはストーリーを知っているからです。
ではなぜストーリーを知っているのでしょうか。それは何度も聞き、読んだからではないでしょうか。


つまり、 量をこなしたから効率が上がったのです。 


このように 質は量をこなしたことにより得られるという法則が量質転化の法則 といいます。この法則には続きがあり、質が高くなったからこそ時間ができ、さらに量ができるようになるということも伝えています。


勉強もまずは量!
桃太郎の例と同じく、勉強もまずは量をこなさないと質がついてきません!最初から質を求めることがそもそも間違っているのです。




質を求めるべきときはいつか?


先に答えから言うと次の通りです。

  • 足し算が有利なとき → 量を求める
  • 掛け算が有利なとき → 質を求める


それぞれ説明していきます。


Q.足し算が有利なときとはどういうとき?

これは自分の能力がまだ低いと感じるときです。



Q.掛け算が有利なときとはどういうとき?

これは足し算とは反対に自分の能力が高くなってきたと感じるときです。先ほどの桃太郎の例でも示したように、勉強における効率とは数十%が限界です。2倍3倍速くできるようになる、ということはほとんどありません。

仮に25%が限界だとしましょう。
すると質と量の関係は次の図のようになります。

この図の見方を説明します。
もともとの学力は同じ 1 としてそこから「量のみ」「質のみ」「量+質の組み合わせ」の3通りの試算です。

これを見ると次のことがわかります。

  • 量+質の組み合わせが最も伸び率が高い
  • 質は一定の効果はあるが、伸びるまで時間がかかる
  • ある一定の時間までは量>質

ここで効率(オレンジ)の方が最終的に青より勝っているじゃないか!と思った方、ちょっと待ってください。


質は量(青線)と比べて最初の伸び率が低いことがわかります。ということは、 質だけを求める方は周りが伸びる中、自分は伸びないという忍耐の期間が存在するということです 。この間もモチベーションを下げず勉強し続けられるのであれば質でOKだと思います!


それよりも私は最初はやったらやっただけ伸びる量を取り、ある程度伸びてきたら質を求める灰色の線の方が精神的にもいいのではないかな?と思います。

まとめると、まだ能力が十分でないとき、つまり 偏差値が50代のときはまずは量をこなす方がいいです 。偏差値60を超えたら勉強の仕方も徐々にわかってくると思いますので、そこから質を求めていきましょう。




質>量の実例


私が教えている生徒の中には偏差値70(東大レベル)の生徒もいます。


ではこの生徒がめちゃくちゃ効率のいい勉強をしているか?と言えば全くそんなことはありません。


その生徒が他の生徒と異なるところは、ただ1つで 疑問点を洗い上げて、量をこなしているということ です。


実際に1問解くのに1時間をかける場合もあります。決して効率は良くないですが、それだけ悩んで考えたことにより知識が定着し、偏差値70という素晴らしい結果を残せているのだと思います。

偏差値70のレベルでも量でカバーできることがわかったので、60であれば質を求めるより前に量をこなした方が速いような気がしています。



ここまでいくつか述べてきましたが、自分で量をこなすのは思っている以上に大変です。どのようなペースでこなしていけばいいかわからない方もいるかもしれません。

そうした方は当塾にて必要な量をカバーしますので、ぜひ1度ご連絡ください。当塾では講義以外の日も演習をこなすよう指導、講義日に一週間の演習の成果を報告してもらっています。

 初回指導は無料 となっておりますので、合わないと思えば2回目からは来る必要はありませんのでご安心ください!


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