「受験はマラソン」
受験はマラソンです!
こういった言い回しを聞いたことありませんか?
ただ実際には、世間の認識と業界の認識に大きな乖離があります。
- どのような乖離なのか
- なぜ乖離が起きるのか
この2つを知ってほしいと思い記事にしました。
結論から言うと、 受験はマラソン です。
それは事実です。
なのでコツコツ頑張ろう!
という方がいますが、それだけだと残念ながら足りません。
大切なことはマラソンで起こることが受験にも起こるということです。
具体的に起こることは下記3つです。
- 速い人は最後まで速い
- 追い抜くときはめっちゃしんどい
- 差は少しづつ出てくる
1つずつ説明します。
これは言うまでもないですよね。
トップが後半に手を抜いてペースを落とすかというとそんなことはありません。 速い人は最後まで速いです 。
言い換えると、高校3年生からの逆転は相当の覚悟と努力がないと起こりません。厳しいかもしれませんが、 これは過去200人もの指導でも実際に目の当たりにしてきました。
今読んでくださっているあなたに1つ注意喚起をしておきます。
夏期講習の募集とかでよく見る「高3の夏から逆転合格!」といった文言には気を付けてください。その行間には(覚悟を決めて相当量の努力すれば)という文言が隠れています。もちろんその量をやれるのであれば、参加する価値があると思います。
この内容を現役の塾の経営者が言うのはどうなんだ(おそらく集客等の面でマイナスしかないです…)という気はしますが、塾を選んでからガッカリするとお金も時間ももったいないので、思い切って記事にしました。
要は受験はそんなに甘くはないよということをここでは伝えたかったです。
これもわかりやすいですよね。
そもそもマラソンで自分より前の人はどういう人でしょうか?それは次の3つを満たす人です。
- 過去に自分よりも速く進んでいる人
- 自分より速く進む能力がある人
- 現在の自分よりやる気が高い人
これらの人を追い抜くことがいかに大変かはわかると思います。
ですので、『現在の学力』と『必要な学力』に乖離がある方は、上記3つを満たす人を追い抜く必要があるということを肝に銘じておいてください。
つまり、相当な努力が必要です。③『差は少しづつ出てくる』
これもイメージしやすいでしょうか。
最初は10歩前を行く程度の差かもしれません。
ただ気が付けば、差は100mにも200mにもなっているものです。
受験で言い換えると、最初は1点や2点の差です。
この頃は本人は差と認識できません。
「この計算ミスなければな~」
「この2択があっていればな~」
といったように運で解決しようとします。
Q.ではいつ差がついたと認識できるのでしょうか?
それは、各科目で10点程度の差が開いたときです。
各科目で10点、つまり、 5教科で40~50点離れたとき 、そこで初めて差がついた(=運ではない)と認識できることになります。
50点も差がついたら、志望校のレベルは1つ2つ変わってきますし、追い上げるのは簡単ではありません。
いかがでしたでしょうか。
本記事は厳しめの内容になっていると思います。ただ、生徒のご両親との会話等を通して、世間とのギャップを感じることが多かったので、この場を借りて書かせていただきました。
なぜこのような認識相違があるのかといえば、それは先述したように逆転合格!といった文言が世に出回っているためです。どうしても目を引きますし、自分も…と思ってしまいます。
また、メディアとして取り上げられる例もストーリー性がある方が選ばれます。(一時ビリギャルが流行りましたね)
ただ、やはり受験の根本は地道な努力がものを言います。ここまで読んでいただいた方は気がついたかと思いますが、 受験は先行者優位が働く勝負です 。
先にやったらやった分だけ他と差がつきますし、その差を維持したままゴールするのも難しくありません。本気で受験をするのであればぜひ今日から取り組んでいただければと思います。
もし、どう取り組んでいいかわからないという方がいらっしゃれば、当塾にて丁寧に指導しますのでぜひ1度ご連絡ください。
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